1.考えて欲しいこと・・・
最近では、≪読み聞かせブーム≫ と言われるくらいに
絵本を読んであげることが、浸透しつつあります。
〔読み聞かせ雑誌〕や、〔おはなし会の入門書〕も
たくさん出ていて、私がココに書いてきたことは
たくさんの方が、知っていることなのかもしれません。
もちろん、絵本を読むこと、おはなし会を開くことは
そう、難しいことではないでしょう。
でも、あえて・・・もう一度、
おはなし会で、絵本を読む時に、心がけたいことに
着目して欲しいと思います。
2.おはなし会で読む絵本を選ぶ時に、心がけること
子どもたちは、絵本の世界を楽しむ時
ほんとうに、その世界があるかの様に、物語の中に入り込み
読み手が差し出すものを、素直に受け取り
共感し、感動し、心を痛め、元気を取り戻します。
そのひとときが与える、影響の大きいことを
心に留めておいて欲しいと思います。
そんな子どもたちに、あなたは、どんな絵本を届けますか?
絵本を選ぶことは、おはなし会をすることの中で、とっても大事なことなのです。
どんな絵本を、どんな気持ちで届けますか?
自分が、その絵本を、楽しんでいますか?
3.学校や幼稚園・図書館など、公共の場で、心がけること
特に、学校や幼稚園・図書館などの、
公共の場でのおはなし会で、考えて欲しいことです。
おはなし会の読み手として、活動している方(これからする方も)は
そのおはなし会に来ている子の中に、知り合いのお子さんがいたら
子どもに、「○○ちゃんのおばちゃんだぁ!」と言われることもあるでしょう。
その子の親御さんに、「今日のおはなし会に、お宅の○○ちゃんがいたよ!」と
言いたいところですが・・・
ちょっと待って!考えて下さい。
そこは、学校(幼稚園・図書館)という場所であるということを・・・。
活動をする私たちも、出来るだけ、公(おおやけ)という心構えでいることが
そのおはなし会を、スムーズに、みんなで楽しむ方法ではないでしょうか。
といって、知り合いの子どもを無視しなくちゃいけないってことではないですよ。
ちょっとした、心づかい、心くばりが大切ってことなのです。
4.グループや、ひとりでする時に、心がけること
あなたが、一人でおはなし会を開いていても
グループの仲間と一緒に、活動していても
おはなし会の、見直しをしていますか?
絵本選びや、読み方、プログラム、その場の準備などを
見直したり、人の意見を聞いたりすることを、心がけていますか?
自分のやり方がベストだと、慢心していませんか?
仲間どうし、意見や、アドバイスの、しあいっこが、出来ていますか?
子どもたちの、雰囲気や、聞きに来てくれる人たちからも
思わぬ拾い物があるかもしれませんね。
同じような活動をしている他のグループやメンバーとの交流も、勉強になりますよ。
5.子どもと、本に、愛情を・・・
心がけること・・・「いろいろとあるんだなぁ。」
「なんだか、難しいな。大変そう。」
いえいえ、そんなことはありませんよ。
子どもと、本に、愛情があれば、大丈夫!!
素晴らしい絵本の世界へは、子どもが連れて行ってくれますから。
絵本の世界へのパスポートは、子どもが、ちゃんと持っていますから。
おまけ ★ お気に入りの本って・・・
絵本を読んで・・・
心から、「あぁ〜、楽しかった!」
「すごいねぇ。」「ドキドキしたねぇ。」
とため息が出るような本。
一緒に共感して、心を揺さぶられるような体験が出来た本。
そんな本は、大人になっても、ずっと、ずっと
心に残っているだろうなぁ、って思います。
もし、記憶に残っていなくても
その感覚、というか、ワクワク感、満足感は
一生の宝になると思います。
おはなし会の開き方を最初から見てみる
|